Threads広告開始時のパートナーシップ広告の可能性が示唆され、Threadsでのパートナーシップ広告の準備も進行中であることを記事でまとめました。パートナーシップ広告やインフルエンサーマーケティングについても説明致します。
Threads広告で最初に導入されるのは?
Instagram(Threads)パートナーシップ広告と想定されています。
Meta関係者がAxios社に語ったところによると、
InstagramはブランドコンテンツツールをThreadsに導入する予定で、広告が全面的に禁止されている間にアプリ上で有料プロモーションに参加する方法を提供するようです。
引用元: Scoop: Branded content tools coming to Threads
※引用元のサイトが「ページが見つかりません」と表示される可能性がありますが、更新すると正常に表示されます。
上記のインタビューの内容から本格的な広告を導入する前にInstagramパートナーシップ広告を導入する可能性がありそうです。Threadsの機能として一部導入している箇所が見れましたので記事の後半部分で説明させて頂きます。
ユーザー数が10億人以上に達しない限りは広告は本格的には実施されない可能性がありますが、その前にThreadsのインフルエンサーの投稿を元に広告主はパートナーシップ広告で広告を出すことが可能になるかもしれません。
パートナーシップ広告の概要
Instagram(Threads)パートナーシップ広告とはインフルエンサーが投稿した自然投稿を、企業・ブランドが自社の広告として配信できるようになります。パートナーシップ広告は、広告主とインフルエンサーやコンテンツクリエイターとの協力によって生まれるコンテンツです。これらの広告は、広告主が特定の製品、サービス、またはブランドをプロモーションするために、インフルエンサーやクリエイターのフォロワーにアプローチする手段として使用されます。
インフルエンサーマーケティングとは?
インフルエンサーマーケティングは、企業の商品やサービスの紹介をSNSで影響力を持つインフルエンサーを活用して、宣伝するマーケティング戦略です。企業が消費者に対して直接メッセージを発信する従来型のマーケティングと比べ、消費者の視点を取り入れた共感性と訴求力のあるPRが可能になります。
インフルエンサー市場の実態
国内のインフルエンサーマーケティングの市場規模は2020年に332億円、2021年に465億円、2022年に615億円と順調に拡大しており、今後もさらに需要が高まることが予想されています。
インフルエンサーマーケティングの今までのデメリット
ステマ(ステルスマーケティング)による炎上リスク
インフルエンサーマーケティングでは、宣伝方法によってはインフルエンサーが炎上リスクが存在します。ステルスマーケティングとは企業から報酬を受け取って商品やサービスのPRを行うにもかかわらず、偽ってインフルエンサー自身が能動的にその商品やサービスを見つけたように装って宣伝を行う手法のことです。
ステマが発覚すると、ブランドや企業の社会的信用を大きく損なうような自体へと発展する可能性もあるためインフルエンサーマーケティングの実施には細心の注意を払う必要があります。
施策の計測
インフルエンサーマーケティングの成果を正確に測定することは難しいことがあります。フォロワー数やエンゲージメント数は指標として有用ですが、直接的な収益やROI(投資収益率)の評価が難しいことがあります。
Instagram(Threads)パートナーシップ広告のメリット
上記で説明させて頂いた通り、インフルエンサーマーケティングは成果を正確に計測することができないことが欠点だと言われてきました。パートナーシップ広告を利用すればデメリットが解消され様々な広告数値を計測することが可能になります。広告主とインフルエンサーのメリットを見ていきましょう。
広告主のメリット
①投稿や広告の分析ができる
パートナーシップ広告を利用することでインフルエンサーが行った投稿のインサイトが企業側でもリアルタイムで閲覧ができ、分析や施策の振り返りができるようになります。
②ターゲット設定
インフルエンサーマーケティングは主にインフルエンサーのフォロワーに対しての宣伝になりがちでしたが、広告主側でどういったターゲット(オーディエンス)に向けて広告宣伝するか設定できるのでインフルエンサーのフォロワー以外にも幅広くリーチできます。
③広告の透明性
パートナーシップ広告を利用すれば、インフルエンサーの宣伝に対価が発生していることを伝えることができるのでステルスマーケティングにはならず、炎上リスクを回避することができます。
インフルエンサーのメリット
①収益機会の拡大
企業と提携することで、ブランドの製品やサービスを宣伝し、その対価として報酬を得ることができます。
②信頼性の向上
信頼性のあるブランドと提携することで、インフルエンサーは自身の信頼性や影響力を高める機会を持ちます。これにより、フォロワーからの信頼を築きやすくなり、フォロワーの購買意欲を高めることができます。
③認知拡大
広告主がパートナーシップ広告で認知させることで、インフルエンサーの投稿やアカウントがフォロワー外にも認知拡大することが可能になります。
パートナーシップ広告の成果
「パートナーシップ広告と通常のビジネス (BAU) 広告を組み合わせたキャンペーンは、クリックスルー率が 53% 向上し、アクションあたりのコストが 19% 低下し、BAU 広告単独の場合よりも 99% の確率でパフォーマンスを上回りました。」引用元:Branded Content Ads are now Partnership Ads
パートナーシップ広告の出稿方法
インフルエンサーの設定
ホーム画面のハンバーガーメニューから「設定とプライバシー」を選択。
「ビジネスツールと管理」を選択
「ブランドコンテンツ」を選択
「ブランドパートナーに承認をリクエスト」を選択
該当の広告主のハンドルネームを検索、「リクエスト」をクリック。
広告主の設定
Facebook広告アカウントと紐づけをしたInstagramアカウントを用意。
ホーム画面のハンバーガーメニューから「設定とプライバシー」を選択。
「ビジネスツールと管理」を選択
「ブランドコンテンツ」を選択
「コンテンツクリエイターを自動で承認」がONになっていることを確認してから
「コンテンツクリエイターを承認」を選択
該当のインフルエンサーのハンドルネームを検索、「承認」をクリック。
これで選択されたインフルエンサーは投稿に企業をタグ付けできるようになります。
インフルエンサーが投稿した内容にタイアップ投稿ラベルを付与することで
企業側がその投稿を利用して広告配信することが可能です。
Threadsのタイアップ投稿ラベル
あまり周知されていませんでしたが、Threadsの投稿の右上にタイアップ投稿ラベルを付与することが可能なことは知っていましたか?
タイアップ投稿ラベルを付与すると投稿に「#タイアップ投稿」が反映されます。
今投稿日(2023年11月15日)現在ではMeta広告管理画面のパートナーコンテンツはinstagramのタイアップ投稿のみでThreadsに関しては表示されていません。つまり、今はパートナーシップ広告を出すことはできません。
ただし、Threadsの投稿にタイアップ投稿ラベルを付与することは可能であるため、Metaがパートナーシップ広告を準備している事実にはなります。Threadsで投稿されてるインフルエンサーやクリエイターは注意が必要です。投稿から5分以内には編集可能ですが、5分以上経過すると編集ができなくなります。そのため、過去の投稿でタイアップ投稿ラベルがない場合、現在のシステムでは後から追加することができません。
インフルエンサーの方で企業とタイアップを狙いたい投稿に関しては「タイアップ投稿ラベル」を付与して活動することをお勧めいたします。
まとめ
- Threads広告が始まるとき、パートナーシップ広告の可能性が大きい。
- パートナーシップ広告の準備は実際にThreadsで進んでいる。
- インフルエンサーは企業とタイアップを狙いたい投稿は「タイアップ投稿ラベル」を付与しておいた方が良い。