この記事では、2026年5月から6月にかけて確認しておきたい主要Web広告媒体の変更点を整理します。
対象は主に、Google広告、Yahoo広告/LINEヤフー広告、Microsoft広告、Facebook広告/Instagram広告、X広告です。
主要媒体別の確認ポイント
Google広告では、Google Marketing Live 2026後の新機能発表と、Google Ads APIを使った商品・P-MAX関連レポートの更新があります。
Yahoo広告/LINEヤフー広告では、Creative LabのAI画像機能、ディスプレイ広告の画像サイズ要件、ログイン方式、コンバージョンAPI、オーディエンスリスト、レポート項目の更新があります。
Microsoft広告では、P-MAXの透明性向上により、配信面、ランディングページ、検索語句などを確認しやすくなる流れがあります。
Facebook広告/Instagram広告では、Marketing APIや外部ツールを利用している場合に、旧Advantage+関連キャンペーンやレポート指標の更新があります。
X広告では、Salesキャンペーンの作成フロー簡略化、Optimized Targeting、広告ポリシーの更新があります。
Google広告:大型発表後の新機能確認とAPIレポート仕様の確認
Google広告では、5月後半の公式イベントと、6月以降のAPI・レポート仕様変更が主な確認項目です。管理画面で手動運用している場合だけでなく、Looker Studioや社内ダッシュボードと連携している場合は、レポート定義の変化も確認します。
Google Marketing Live 2026の開催と新機能発表
Google Marketing Live 2026は、Google広告、YouTube広告、検索広告、AI関連機能など、広告プロダクトの新機能が発表される公式イベントです。
2026年5月20日(米国太平洋時間)に開催が予定されています。
イベント後は、P-MAX、検索広告、YouTube広告、AIを活用した広告作成や配信最適化、計測機能に関する発表内容を確認します。
新機能がすぐに全アカウントで利用できるとは限らないため、対象地域、対象アカウント、提供時期もあわせて確認します。
引用リンク:Google Marketing Live 2026 公式サイト
Google Ads APIの商品・P-MAX関連レポート仕様変更
Google Ads APIを利用して商品別レポートやP-MAX関連レポートを取得している場合、6月以降の仕様変更を確認します。
Looker Studio、社内ダッシュボード、独自レポートにAPIデータを取り込んでいる場合、対象範囲や数値の見え方が変わる可能性があります。
管理画面のみで運用している場合は影響が限定的なこともあります。
一方で、API経由で月次レポートを作成している場合は、前月比較の数値に差が出る可能性があるため、変更前後の定義を確認します。
引用リンク:Google Ads Developer Blog
Yahoo広告/LINEヤフー広告:AI画像機能、画像サイズ要件、ログイン方式の確認
Yahoo広告/LINEヤフー広告では、AI画像関連機能、画像サイズ要件、ログイン方式、計測・レポート関連の変更が重なっています。既存素材、ログイン権限、レポートテンプレートを含めて確認します。
LINEヤフー Creative LabのAI画像生成・編集機能
LINEヤフー Creative Labでは、URLをもとに文言入り広告画像を生成する機能や、既存画像のAI編集機能などが追加されています。
広告画像制作の初期案作成、複数パターンの作成、文言違いの比較などに利用できます。
AIで生成した画像を広告に利用する場合は、ブランド表現、権利面、広告審査、薬機法・景表法などの確認が必要です。
生成された画像をそのまま使うのではなく、最終確認を行ったうえで配信素材として利用します。
引用リンク:LINEヤフー for Business ニュース(Creative Lab関連)
ディスプレイ広告の一部画像サイズ要件の変更
Yahoo広告のディスプレイ広告では、一部画像について、変更後の最小ピクセルサイズを満たさない画像の新規登録、広告作成、既存広告への設定ができなくなる予定です。
過去に作成したバナーを流用しているアカウントでは、サイズ不足による入稿不可や配信停止の可能性があります。
長期間使用している定番バナーや、過去キャンペーンから流用している素材は、あらためてサイズを確認します。
引用リンク:Yahoo!広告 画像サイズ要件に関するお知らせ
ワンタイムパスコードによるログイン提供終了
ワンタイムパスコードによるログイン提供終了も予定されています。複数担当者で広告アカウントを管理している場合、ログイン方式の変更に対応していないと、管理画面に入れない可能性があります。
月初は前月レポートや請求関連の作業が集中しやすいため、ログイン方式は事前に確認します。
代理店運用の場合は、担当者ごとの権限やLINEビジネスIDの設定も確認します。
引用リンク:Yahoo!広告 ワンタイムパスコード提供終了に関するお知らせ
コンバージョンAPI、オーディエンスリスト、レポート項目の変更
検索広告では、コンバージョンAPIの提供開始、オーディエンスリストの配信可能ユーザーサイズ下限値変更、サーチキーワードターゲティング関連のレポート項目削除などが進んでいます。
これらは、計測、リスト配信、レポート作成に関係します。
古いレポートテンプレートで削除予定または削除済みの項目を参照している場合、数値が取得できないことがあります。
Microsoft広告:P-MAXの透明性向上とAI関連機能の確認
Microsoft広告では、P-MAXの透明性向上と、AI関連機能の展開が確認項目です。自動化を活用しながらも、運用者が確認できるレポート項目が増える方向です。
P-MAXのWebsite URL・publisher・ランディングページ関連レポートの拡充
Microsoft広告では、Performance Maxキャンペーンの透明性向上に関するアップデートが進んでいます。
Website URLレポートやpublisherレポートに、クリック、費用、コンバージョンなどの指標が追加され、ランディングページ単位の確認もしやすくなっています。
P-MAXは自動化を前提としたキャンペーンですが、配信面や遷移先ページの確認ができることで、成果の悪い導線や確認すべき配信面を把握しやすくなります。
引用リンク:
Microsoft Advertising Blog:P-MAX透明性向上に関する発表
P-MAXの検索語句レポート展開予定
Microsoft広告のP-MAXでは、検索語句レポートの展開も予定されています。
検索語句が確認できるようになると、どの検索文脈で広告が表示されているかを把握しやすくなります。
ただし、検索語句が確認できるようになっても、短期間の数値だけで判断すると、機械学習の最適化途中の動きを誤って評価する可能性があります。
一定期間の傾向を見て判断します。
引用リンク:
Microsoft Advertising Blog:P-MAX透明性向上に関する発表
AI Max、Offer Highlights、Audience generationなどAI関連機能の展開
Microsoft広告では、AI Max、Offer Highlights、Audience generationなど、AIや自動化を活用した広告機能の展開も進んでいます。
提供地域や対象業種が限定される機能もあるため、日本国内の通常案件ですぐに利用できるとは限りません。
利用可否、対象キャンペーン、提供条件を確認します。
引用リンク:
Microsoft Advertising Blog:AI Maxなどに関する発表
Facebook広告/Instagram広告:Marketing APIとレポート指標の確認
Facebook広告/Instagram広告では、広告管理画面で手動運用している場合よりも、Marketing APIや外部ツールを利用している場合に影響が出やすい変更があります。
自動入稿、外部レポート、BI連携を使っている場合は確認が必要です。
旧Advantage+ Shopping Campaigns/Advantage+ App CampaignsのAPIサポート終了
2026年5月には、旧Advantage+ Shopping CampaignsやAdvantage+ App Campaignsに関するAPI上の作成・更新サポート終了が予定されています。
外部ツール、自社システム、広告運用自動化ツールを使ってキャンペーンを作成・更新している場合は、正常に入稿や編集ができるか確認します。
広告管理画面から手動で運用している場合は、影響が限定的な場合もあります。
引用リンク:
Meta / Facebook Business SDK Release Notes
一部レガシー指標の廃止・移行
2026年6月には、一部レガシー指標の廃止や移行も予定されています。
リーチ、インプレッション、動画の3秒再生など、レポートでよく使われる指標に関係する可能性があります。
これまで取得できていた指標が空欄になる、別指標への置き換えが必要になる、過去比較の定義が変わる、といったことがあります。
自動集計シートや月次レポートで該当項目を使っている場合は確認します。
引用リンク:
Meta / Facebook Business SDK Release Notes
自動車モデル広告でNielsen DMAからComscore Marketsへ移行
自動車関連広告では、Nielsen DMAからComscore Marketsへの移行も案内されています。
対象地域や対象キャンペーンが限定される変更ですが、自動車モデル広告を運用している場合は、ターゲティングや配信継続に影響する可能性があります。
日本国内の通常案件では影響が限定的な場合もあります。
自動車業界や海外向け広告を扱っている場合は確認します。
引用リンク:
Meta for Developers:Automotive Model AdsのComscore Markets移行について
一部国向けのLocation Fees導入予定
Meta広告では、一部国向けにLocation Feesの導入も案内されています。
広告配信先の地域によって費用影響が出る可能性があります。
日本国内のみの広告配信では影響が限定的な場合もあります。
海外向けキャンペーンを運用している場合は、対象国と費用影響を確認します。
引用リンク:
Meta Business Help Center:Location Feesについて
X広告:Salesキャンペーンと広告ポリシーの確認
X広告では、Salesキャンペーンの作成フロー簡略化、Optimized Targeting、広告ポリシー更新が確認項目です。
広告作成は簡略化される一方で、配信対象や配信可否の確認は必要です。
Salesキャンペーン作成フローの簡略化
Salesキャンペーンでは、コンバージョンイベント、日予算、性別、年齢、地域などを設定するだけでキャンペーンを開始しやすくなる流れが示されています。
ECや購入目的の広告では、従来よりも短時間でキャンペーンを立ち上げやすくなる可能性があります。
方で、媒体側の自動最適化に任せる範囲が広がるため、開始後の配信実績を確認します。
引用リンク:
X Business:Salesキャンペーン作成フローに関する公式ブログ
Optimized Targetingを前提とした自動最適化
X広告では、Optimized Targetingを活用した配信設計が進んでいます。
自動最適化により成果が出やすいユーザーへ広く配信できる一方で、想定していたターゲットよりも広い層に配信される可能性があります。
開始後は、配信実績、CVの質、広告セット単位の成果を確認します。
必要に応じて、ターゲティングやクリエイティブを見直します。
引用リンク:
X Business:Salesキャンペーン作成フローに関する公式ブログ
広告ポリシー更新の確認
X広告では広告ポリシーの更新も行われています。
金融、暗号資産、医療、政治、成人向け要素など、商材によっては国別・業種別の制限が変わることがあります。
該当する広告主は、広告作成前に最新のポリシー更新履歴を確認します。
審査落ちや配信制限を避けるため、商材ごとの制限を確認します。
引用リンク:
X Ads Policy Update Log
まとめ
2026年5月から6月にかけてのWeb広告アップデートでは、AI活用、自動最適化、レポート・API仕様の変更が複数の媒体で進んでいます。
Google広告では新機能発表とAPIレポート、Yahoo広告/LINEヤフー広告では画像・ログイン・計測、Microsoft広告ではP-MAXの透明性、Facebook広告/Instagram広告ではAPIと指標、X広告ではSalesキャンペーンとポリシー更新を確認します。
すべての変更がすぐに配信結果へ影響するわけではありません。
ただし、入稿、レポート、ログイン、外部ツール連携に関係する変更は、月次作業や新規入稿時に影響する可能性があります。
媒体ごとに確認項目を分けておくと、運用上の見落としを減らしやすくなります。









