LINE友だち追加の計測方法の概要
計測の必要性とメリット
WEB施策や広告施策において、友だち追加は非常に重要な指標です。
LINE公式アカウントを通じて友だち追加をしたユーザーには、ターゲットを絞ったメッセージやキャンペーン情報を直接配信でき、効率的なマーケティング活動が実現します。
また、友だち追加数の変動を分析することで、広告やキャンペーンの効果を評価し、最適な施策を導き出すことが可能です。
計測データを活用することで、ユーザーの興味や関心を把握し、今後のマーケティング戦略にも役立てることができます。
計測に必要な基本ツール
計測に使える手法は3つあります。
- LINE公式アカウントでのURL発行
- コンバージョンAPIの発行
- WEBサイトのクリック計測
- GA4などのWEBサイト計測ツール
LINE公式アカウントでのURL発行
LINE公式アカウントでは、友だち追加用のURLを簡単に発行できます。このURLをWEBサイトや広告に埋め込むことで、ユーザーがクリックして友だち追加を行う際のトラッキングが可能になります。
しかし1つのURLにつき、90日間で20人以上の流入がないと不明なデータとして表示されてしまい、BtoBビジネスのような小規模のリード数で対応する必要があるものや、細やかな調整が必要なキャンペーンなどではデータが実質見れないという問題が発生します。
属性情報を表示するには20人以上のターゲットリーチが必要です。
ターゲットリーチ数が20人以上になると、友だちの属性情報が表示されます。透けて表示されている情報はサンプルになり、実際の情報ではありません。
LINEBusiness管理画面参照
特に新規事業では問題が多く発生するポイントになります。
LINE公式アカウントでのURL発行での計測は、ある程度規模が見込めて、シンプルな計測を行いたい場合に適しています。
コンバージョンAPI
LINEコンバージョンAPIは、友だち追加の計測において、より精度の高いデータ取得を可能にします。
ただし、実装には一定のハードルがあり
- サーバーサイドGTM(通称)の実装
- API接続のシステム知識
- システムを動かすためのサーバー
をクリアする必要があります。
コンバージョンAPIを実装するメリット
少々専門的な話になりますが、通常のURL発行による計測では、クッキーやリファラ情報が失われやすく、正確な流入元がわからない事があります。
一般的には、広くITP対策と言われる対応の一部です。
コンバージョンAPIを利用すると、ITPで問題視されているサードパーティークッキーは使われず、問題
サーバーサイドでデータを直接受け取るため、この問題を回避できます。
WEBサイトクリックではLINEの友だち追加は正確に計測できない
既にLINEアカウントを運用されている方で、WEBサイトのクリックと友だち追加数がズレている課題にあたっている方が多くいらっしゃいます。
原因は、WEBサイトとLINEのドメインが異なるからです。
ユーザーがWEBサイトからLINE公式アカウントのリンクをクリックすると、LINEアプリが起動され、その過程で一度LINEのドメインを経由します。
この際、トラッキングに必要なクッキーやリファラ情報が失われるため、どの流入元(広告、検索エンジン、SNSなど)から友だち追加が行われたのかを正確に把握することが難しくなります。
WEBサイトからの効果を正確に測定することができず、施策の最適化が困難となります。
これに対処するためには、LINEのConversion APIやサーバーサイドトラッキングを導入し、友だち追加のデータをサーバーで直接受け取り、正確な計測を行うことで対応が可能です。
まとめ: 正確なLINE友だち追加計測でマーケティング効果を最大化する
友だち追加の計測は、LINEマーケティングの成功に欠かせません。
シンプルな方法から高度なAPIを使った計測まで、それぞれの手法にはメリットとデメリットがあります。
自社の施策やターゲットに合った計測方法を導入し、データに基づいた戦略的なマーケティングを展開することで、より高いコンバージョン率やユーザーのエンゲージメントを実現しましょう。