Pardotフォーム、フォームハンドラーを利用して、お礼コードが上手く発火しなかったり、GTMタグでトラッキング漏れが発生するなど、タグの問題が弊社及び、弊社クライアントで何件か発生しました。
そのため、Pardot何かしらの問題が起きたときの対処法を記載していきます。
また、新しい事例が発生した場合更新予定です。
Pardotフォームでコンバージョン計測が上手くいかなかった条件
前提条件として、ドメイン認証、SSLの認証はPardotの管理画面で完了している状態です。
初期設定については、随時記事作成予定です。
完全にタグ自体が読み込まれなかったケース
・Pardotフォームのお礼コードを利用
こちらについては、様々な原因が考えられるため詳細調査を行わずにWEBサイトの構造を変更する形で対処しました。
記事投稿時の弊社サイトフォームがこの形です。
初回無料相談も承っておりますので、テストがてら気軽にご相談ください。
トラッキングが何故か何件か漏れるケース
主にPardotフォームを利用すると発生する問題です。
- iframeでGTMのトリガーが上手く動作しない
- 完了アクションなどが上手く動作していない
- 内部処理が上手く行ってない(ツール起因)
サーバーやJSや、CSSの記述方法により、他の環境では動作するのに一部のトリガーだけ上手く発動しないケースがレアケースですが発生します。
特にiframe内でのフォーム処理は動作するが、スクリプトが上手く発火しないケースがあり、対処の遅れに繋がるため可能な限りページリダイレクトで処理しましょう。
コンバージョンの種類が同一で問題なければ、同一ページにリダイレクトする形で計測は可能です。
フォーム自体が動作していないケース
フォーム自体が動作をしていない場合、
Pardotフォームが動作していない
まず確認するのは下記の2点です。
- フォームのURLが間違っていないか確認をする。
- iframeのURLでSSLが認証されているか確認する。
Pardot側でSSL認証を行い忘れていた場合に、ブラウザ側で表示されないケースがあります。
完了アクションとフローなどで複数項目に遷移するマッピングをしている
プロスペクトは作成されているが、他のデータが上手く動作していない場合、こちらを疑います。
Salesforceを利用していると意外と多いのがカスタムオブジェクトを中心に使っているケース。
主に、PardotのエディションがPlus以下の場合、カスタムオブジェクトに直接記載が出来ないため、デフォルトのオブジェクトから、カスタムオブジェクトにフローやプロセルビルダーで無理やり連携しているパターンです。
この場合、
- 完了アクション
- Pardot内のオートメーションの整理
- フローのデバック(プロセルビルダーのデバック)
- Pardot内の項目のデータ型
- Salesforceの入力項目のデータ型
- 送信データのデータ型
など、かなり多岐に渡るチェックが必要になります。
カスタムしている内容が多い場合は、なるべくデフォルトオブジェクトに寄せて運用形態を見直すほうが、将来的にも良いでしょう。
フォームハンドラーで起きるエラー
サイト改修などで、制作会社がフォームを変更するなどの理由で下記のエラーが起きることがあります。
よくある改修失敗例としては下記3つが制作会社とうまく連携が取れていない結果起きるエラーです。
- 必須項目が入力されずに送られる状態
- 入力項目のデータ型が変更されている(不一致)
- <input>の入力値
他にもフォームハンドラーを利用している状態で、ホームページ改修後にエラーが出るようになった場合、公式のヘルプを参照して制作会社に回収依頼を行います。
項目マッピングの不一致
必須項目の欠落
項目のデータ型の不一致
文字エンコード
不正な enctype 属性値
Ajax を使用した登録
参照元 URL の欠落
登録失敗
ビジターの追跡
複数の重複登録
同一の州/国で表示される登録プロスペクト
サーバ側からの投稿
Salesforce公式ヘルプ
一見正常な状態だがSSL認証漏れで出てくるエラー
Pardot側のSSL認証が終わっていない場合や、旧設定のまま設定していると
「このフォームは安全ではないため、自動入力をオフにしました」
という背筋の凍る恐ろしい文字が出てきます。
HP設定画面でhttp://go.xxxx.jp/l/123456789のようなURLが存在しないかチェックしてみましょう。
Pardot側のSSL設定が終わっている場合は、http://→https://に変えるだけでこの文字は出てこなくなります。
各フォームごとのコンバージョン計測漏れの対応策
Pardotフォームとフォームハンドラーと異なる点としては、Pardotの仕組みで完結しているかが大きな違いです。
Pardotフォームは基本的に完了ページのリダイレクトで対応が可能
多くの場合、各システムでclassやidを利用したり、画面内遷移を行う際にブラウザ毎に仕様が異なるなどの理由で、スクリプトが発動せずエラーが出るようです。
そのため、ページビューをトリガーにするために「新規ページに遷移」させます。
大抵の問題はこれで解決します。
設定としてはPardotフォームを作成し、完了アクションのページにて
「フォームのお礼メッセージを表示する代わりに次の URL にリダイレクト」
にチェックを入れ、URLに移動するようにチェックを入れます。
フォーム送信完了ページを設置しておきましょう。
フォームハンドラーの場合は、Pardotフォームを利用して対処する
多くのエラーが各データの繋ぎこみや、設定ミスによるもののためです。
上記である「フォームハンドラーによるエラー」を参照し、原因追求を行います。
ただし、原因追求を行うのは、手間の割にリターンが少ないケースが多いため現実ではないケースがあります。
どっちのフォームのほうが良いのか
フォームハンドラーからPardotフォームに切り替えると、問題発生時に自己対処せずにヘルプに確認するだけで済みますので、メリットが大きいと考えられます。
iframeによる読み込み遅延の対応策は、ローディング画面を表示させるなどで対応が可能です。
全体的な考え方まとめ
基本的な考え方については、設定ミスを疑います。
ツール上でエラーが起きている場合は、WEBサイト側で処理する形に修正しましょう。
原因解明については、かなり工数がかかる割に、サーバー側の仕様などで対処出来ないケースもあるため、かなりの頻度で
「いずれ分析は必要だが、フォームのような比較的早急な対処の場合は対処療法を行う」
のような考え方のほうが良いのではないでしょうか。
※もちろん他にもエラーが頻発していれば例外もあります
コンバージョンは各社でかなり重要な指数です。
具体的なエラー対処であれば公式のヘルプを使ってご自身で修正するか、弊社のような併走サービスを使い解決する、のどちらかで早めに対処したいですね。