WEB広告のPardot連携は間接的がベスト。概要と図解

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この記事はマーケティング担当者、広告担当者、Salesforceの管理者を対象としています。
また、正確性を担保するため、この記事内で下記の意味を厳密に定義します。

連携 = 双方向にデータを送る方式
集計 = 一方通行でデータを送る方式

結論:Salescloudを経由した連携は可能。直接連携は不可

基本的に広告の連携は「オフラインコンバージョンのインポート」の機能を利用します。

Salescloudに顧客データを入れた後、商談のフェーズ・確度を元に「マイルストーン」を決定します。

マイルストーンは広告運用者に馴染みが深い言葉に変換すると「コンバージョン」に当たります。
値の概念があるので、ECサイトのカートに近い概念だと思います。

WEB広告やリスティング広告からPardotへの一方通行の情報は集計になってしまうため、カスタムリダイレクトを利用した計測では連携は不可能です。


WEB広告とPardotの連携の図解

PardotとWEB広告との連携でよくある勘違い

Pardotから広告にオフラインコンバージョンのインポート部分に関する記事はこちらを詳細にまとめています。

Google広告コネクターのメインは分析

Pardotにある広告コネクターは連携されている部分は限られています。
クリック数や、それに関連した一部のデータを「Pardotで集計」が可能です。

API連携によって、最新の状態に近い広告の一覧データが出てきます。
運用上必要なデータがかなり抜けているのでデータをまたいだ「参考値」を見るための分析ツールです。

※この広告コネクターの機能は執筆時の情報なので、将来的に改善される可能性はあります。

直接の「集計」は可能

「カスタムリダイレクトでWEB広告と連携が出来る」というのは、広告運用する視点で見ると間違いです。

Pardotのカスタムリダイレクトを使う場合データは一方通行になります。
「広告」→「Pardot」のみです。

WEB広告、リスティング広告側への戻りがありませんので、連携ではなく集計となります。


Pardotが理解する範囲

また、母数と優先順位の問題で、WEB広告の配信媒体のGoogleやYahoo!に学習させるデータの方が優先順位が高くなります。
後ほどPardot内で循環する情報と、新規獲得の精度のバランスの問題もありますが、この記事の主題である「WEB広告との連携」は新規獲得に重きをおいた施策になります。

カスタムリダイレクトの詳細はこちらでまとめてあります。
カスタムリダイレクトの使い方と活用・施策案【Pardot】

広告媒体にインポート機能が必要

WEB広告、リスティング広告の機能でサポートされていない場合は、Pardot以前にSalesforceとの連携がサポートされていません。
各媒体で「オフラインコンバージョン」の機能があるかを確認しましょう。

Pardotのランディングページも連携不可

オフラインコンバージョンが必要な場合は、この機能は連携が不可能です。

こちらもWEB広告の媒体とPardotが直接連携が出来ない兼ね合いで、一方的な集計となってしまいます。
単純にコンバージョン測定だけ等の場合は、タグマネージャーの設置などで解決します。

ランディングページは、マーケティングオートメーションを利用する際やメールマーケティングなどで大活躍しますが、全てに対応しているわけではありません。
適材適所で使っていきましょう。

PardotとWEB広告、リスティング広告との連携方法

Pardotとの連携は、CRMのSalescloudの連携を行います。

Google広告はGCLID、Yahoo!広告はYCLIDを利用して、WEB広告の媒体のクリックしたユーザー情報とコンバージョン後のSalescloudのユーザー情報(リード、商談の情報)の連携をします。

コンバージョンが起きたIDをSalescloudに保存する方法は、サイト管理方法により変わります。

このIDを元に、クリックデータと商談の売上データを連携させます。

複数の媒体を跨いだ場合の取り扱い

Yahoo!検索をクリックした後、Googleのリマケ広告をクリックしてフォームを送信する。など、ユーザーの行動によっては広告媒体のIDを複数持ってしまうことがあります。

広告を配信する時に、コンバージョンの値の最大化の自動入札を行うときは、ROASギリギリの%ではなく、少し余裕を持ったコンバージョンの値を設定するなどの別の考慮事項がありますので注意しましょう。

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