紙からアプリへ―現場が切り拓く産業廃棄物業界DX革命

株式会社 Just Fix

業務効率化とDX推進 ー 株式会社 Just Fixの挑戦

デジタル技術の進化に伴い、業務の効率化やDX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性がますます高まっています。
株式会社 Just Fix は、現場の課題を解決するためのアプリ開発を通じて、業務の最適化と生産性向上に取り組んでいます。
本インタビューでは、同社の代表に、プロジェクト推進の工夫、アプリ開発のポイント、そして今後の展望について詳しくお話を伺いました。

インタビューを受けてくれた方

株式会社 Just Fix

木村 大地 様

北海道当別町出身。東京の大手IT企業でカスタマーエンジニアとしてキャリアをスタート。

その後、株式会社Just Fixを設立し、中小企業向けにDXコンサルティングや業務アプリ開発を提供。ITを活用した業務効率化を支援している。
また、産業廃棄物の収集運搬会社の取締役を務め、同社の産廃部の業務改善に取り組む。

産廃回収の注文管理、配車、契約締結、マニフェスト発行、請求書発行など、産業廃棄物処理業務を自ら経験していることが強みで、現場に即したDX導入を推進中。現在も業務改善の監督を行っている。

産業廃棄物業界の現状とDX推進の背景

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産業廃棄物業界では、従来の紙媒体による管理が根強く、記録や伝票作成に多大な負担がかかっていたと聞いています。具体的にはどのような問題があったのでしょうか?
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以前は、各工事現場で廃棄物の回収状況、配車表、請求書、マニフェストなど、すべてを紙とエクセルに頼っていました。例えば、社長自らがドライバーから提出された紙の記録を入力し、まとめて請求書を作成する流れは非常に手間がかかり、『この紙作業が毎日の大きな負担になっている』という現場の声が絶えなかったんです。

プロジェクト発足のきっかけ – アプリ開発の苦労と工夫

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その現実を目の当たりにして、DX推進プロジェクトを立ち上げられたとのことですが、具体的なきっかけは何でしたか?
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実は、私自身が別の企業で取締役として事務作業の効率化に取り組んでいたとき、紙媒体での伝票管理の非効率さに直面しました。そのとき、『もし現場でスマートフォンを使って直接デジタル入力できれば、請求書の作成も自動化できるはずだ』という強い実感が芽生え、今回のプロジェクトの原点となったんです。
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アプリ開発にあたっては、現場の実情に合わせた柔軟なシステム設計が求められたと伺っていますが、具体的にどのような点が大変だったのでしょうか?
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最大の課題は、各業者や現場ごとに回収方法や記録の取り方が全く異なる点でした。実際、私たちは現場に足を運び、泥臭くヒアリングを重ねながら『今までは紙でやっていた』その実態を直に見ました。こうした現場での実体験が、システム設計に大きな影響を与え、『お客様の今までのやり方を変えずにデジタル化する』というアプローチを可能にしたんです。

現場での導入効果 – アプリの具体的機能とそのメリット

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実際にアプリが導入されると、現場ではどのような変化が見られたのでしょうか?
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大きな変化は、まずドライバーの皆さんが現場でスマートフォンから直接データを入力できるようになった点です。従来、例えばお客様から『以前と同じ現場の回収を頼みたい』といった問い合わせが来たとき、担当者は電話を受けると席を立って引き出しや注文台帳を探さなければならず、その手間に大きな負担を感じていました。​ 今では、その一連の作業がすべてアプリに集約され、担当者様からも『席を立たなくても電話対応できるようになった』と、非常に嬉しいとの声をいただいています。
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具体的には、どのような機能が業務改善に寄与しているのでしょうか?
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このアプリは、配車表の管理や現場でのデータ入力、さらには自動で請求書やマニフェストを生成する機能を搭載しています。ドライバーが入力したデータは即座に集計され、書類作成の手間が大幅に削減されました。これにより、以前は一人で何日もかかっていた請求書作成が、今では1日で完了するようになったんです。

利用企業からの声とサポート体制 – 今後の展開とDXの可能性

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実際にアプリを導入された企業からは、どのような反応が寄せられているのでしょうか?
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『作業時間が大幅に短縮された』『情報が一元管理され、ミスがなくなった』という声が多く寄せられています。もちろん、最初は『新しいシステムは使いにくいのでは?』という不安もありましたが、実際に使用してもらう中で、後から検索やフィルター機能で必要な情報がすぐに見つかると、すぐにその効果を実感していただけました。
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今後は、さらにどのような展開をお考えですか?
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現状のシステムを基盤に、AI技術を取り入れて業務改善をさらに進める予定です。また、産業廃棄物業界にとどまらず、他業種への応用も視野に入れ、システム全体の拡張性を高めることで、業界全体のDX推進に寄与していきたいと考えています。
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本日は、現場での苦労や、電話一本で席を立って探しに行かなければならなかった大変さ、そして泥臭い努力の結晶が生み出したシステムの効果について詳しくお話を伺いました。
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こちらこそ、現場での実体験や小さな苦労がいかに大きな成果につながったかを語る機会をいただき、感謝しております。今後も利用者の声を大切に、さらなる改善と業界全体の発展に邁進してまいります。

会社紹介

株式会社 Just Fix

株式会社Just Fixは、最先端のデジタル技術と卓越した業務知識を融合させ、中小企業の未来を切り拓く革新的な企業です。札幌を拠点とし、DXコンサルティングや業務アプリ開発、WEBサイト制作を通じて、クライアントの業務効率化と生産性向上を実現。

同社は、徹底した現場分析とお客様のニーズに即した柔軟なソリューション提案により、単なるシステム導入を超えた真の業務改革を実現しています。その革新的なアプローチは、多くの企業から高い評価を受けた優良企業です。デジタル変革の波をリードし、企業の成長を力強くサポートする株式会社Just Fixは、未来のビジネスシーンに新たな可能性を提示する存在です。

まとめ

本インタビューでは、産業廃棄物業界における従来の紙管理の課題から、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の経緯、アプリ開発の工夫、導入後の現場の変化、そして今後の展望まで詳しく伺いました。

従来、この業界では紙とエクセルを駆使した煩雑な管理が当たり前であり、請求書やマニフェストの作成には多大な労力がかかっていました。しかし、現場の実態を深く理解した上で開発されたアプリによって、業務が大幅に効率化。ドライバーがスマートフォンでデータを直接入力し、請求書や配車表の作成が自動化されたことで、作業時間の短縮やミスの削減が実現しました。

導入企業からも「業務負担が軽減された」「情報管理がスムーズになった」と好評を得ており、DXの成功事例として注目されています。今後は、AI技術を活用した回収ルートの最適化や、他業種への展開も視野に入れ、さらなる業務改善と業界全体のDX推進に貢献していくとのことです。

今回のインタビューを通じて、現場の声を反映したシステム開発の重要性と、デジタル技術による業務改革の可能性が改めて浮き彫りになりました。今後のさらなる進化に期待が高まります。

著者情報

Picture of 二田 誠

二田 誠

D2Frontierの代表。2000年代のWEB黎明期にライターデビュー。その後デザイン、サウンドエンジニアなど、幅広い職歴を持つ。
月間1億PVを超えるサイトのメインクリエイターとして活躍し、その後もWEB業界で長期間活動を続けている。
現在はWEBを中心に企業のマーケティング推進の貢献を続けている。

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