医療の舞台裏で繋がる。
医師と医療機関の架け橋の営業業務取材レポート
医療情報のプラットフォームの提供/遠隔治療の運営サービスの運営
OUR MISSIONとして「医療を想い、社会に貢献する。」を掲げている企業様。
医療行為だけではなく、医療行為の提供にかかるまでの様々な社会課題がある中、課題の解決や、様々な取り組みを行っておられます。
医療従事者、医療機関、そして医療を受ける人達全てにとって良い社会を作り上げようとする、舞台裏のお仕事をお伺いしました。
インタビューを受けてくれた方
MRT株式会社 西村 様
インタビュー
Q.
医療従事者向けのサービスと馴染みがないので率直にお伺いしますが、どのような内容のサービスを提供されているのでしょうか?
弊社では、お仕事をお探しの医療従事者と、人出不足で困っている医療機関をつなぐサービスを展開しています。
ターゲットは医師や看護師であったり、医療機関です。
私は医師専門のエージェントとして、医師への要望ヒアリングから医療機関へのご紹介、入職後のフォローまで一貫して行っています。
Q.
ありがとうございます。なかなか私達のような一般人が日常で触れない領域のお仕事なのですね。
営業活動をされている中での、こだわりや工夫をされていることをお伺いできますか?
はい。もちろんです。
私達は、チーム全員で「医師と医療機関に選ばれるために」というスローガンを掲げ、行動しています。
医師の人材紹介会社というと、どこか医療現場とは関係のない第三者のように思えるかもしれませんが、私達が医師を医療機関に紹介することで、医療を必要とされている方の助けに繋がっていると考えています。そうした意識を持ちながら、ひとつひとつ誠意ある対応をすることにこだわっています。
Q.
言われるまで気づきませんでした。紹介は患者様への適切な医療に繋がっているのですね。
チーム全員でスローガンを意識されているとのことですが、その他にチーム全員で実践されていることはございますか?
チーム全体で足並みを揃えるために、「クレド」というMRT独自の行動指針のもと、業務を行っています。
たとえば「みんなが社長」「3分ルール」「ファミリーシップ」など。
クレドに沿った行動を取ることで、メンバー同士が同じ価値観を持って業務に取り組めるようになりました。
Q.
3分ルールというのはどのようなものなのでしょうか?
3分ルールは「とにかく3分以内に行動する」というものです。
お客様へのレスポンスはもちろん、社内での報連相においてもスピードを意識しています。
社内外のコミュニケーションがスピーディかつ円滑に進むことで、結果的にお客様に選んでいただける理由にもなっていると思います。
Q.
対応速度も誠意の一つとして表すことができるのですね。勉強になります。
テクニックなどの意味で、営業活動で工夫されている点はありますか?
医師の皆様は非常に忙しいので、気軽に連絡が取れるような環境づくりを心がけています。
たとえば医師への連絡はメールや電話だけでなく、ショートメッセージを使用しています。
また、医師や医療機関からの問い合わせにすぐ回答できるように、情報収集は徹底的に行っています。
この情報集が結果的にミスマッチを防ぐことにも繋がっています。
ただ事務的にマッチングさせるのではなく、私がエージェントとして間に入る意味を常に考えながら行動するようにしています。
Q.
ビジョンと一貫して素晴らしい対応をされているのですね。
西村様が現状のような営業スタイルになる経緯などをお伺いできますか?
私はもともと形式に沿って真面目にやるタイプなので、マニュアル通りにやっていたら契約が取れない時期がありました。
いわゆる硬さのようなものがあったのですね。
そこでチームの先輩に、医師や医療機関と距離を詰めるのが上手い方がいたので、話を聞いてみたんですよね。
すると、先生や医療機関に
「仕事以外の話を積極的にする」
と聞いて、取り入れるようにしました。
先生のご家族だったり、趣味の話だったりを聞くことで仲良くなれるのはもちろんですし、仲良くなったからこそ本音を聞けるようにな
って、紹介後のミスマッチがなくなっていきました。
確かに、本音を聞き出すための工夫は営業冥利に付きますね。
はい。
他にも「この先生は条件だけでみたらこっちの求人が合うけど、性格を考えると別の求人のほうが合いそう!」と思えるようになり、本当にその先生にマッチする求人をご案内できるようになりました。
先生からはもちろん、医療機関様からも「本当にいい先生を紹介してくれてありがとう」と感謝の言葉をいただくことも増えました。エージェントとしてこれ以上嬉しいことはないなと思っています。
Q.
経験についてのお話もありがとうございます。
雑談力など、様々な言葉で言われている内容を実践された経験が詰まったお話で、大変参考になります。
次の質問でして、他の方にもお伺いしているのですが
WEBとリアルでの営業の違いについてお伺いできますか?
そうですね。
今まで医師と医療機関の採用面談は対面で行っていましたが、コロナ禍に入ってからZoom面談が主流になった時期がありまして。
先生の人柄や雰囲気が、相手に伝わりにくいということが続いていました。
確かに環境によっても見え方も違いますし、医師の方々は慣れていないですよね。
お察しの通りで、先ほどの話にもつながるのですが、面談をするときの事前準備がとにかく大切だと思いました。
オンラインだと普段のお洋服や雰囲気、所作など、得られる情報が少なくなるので、私が対面でお会いしたときに感じた印象を事前にお伝えしておくようにしています。
また先生に対しては、オンラインで表情が伝わりにくい分、反応を大きくしていただくようにお伝えすることもあります。
Q.
ありがとうございます。
WEBとリアルの特徴を棲み分けされて、ちゃんと対応されているのですね。
取材も終盤となってまいりました。
今後御社はどのような発展を遂げていかれますか?
今後は徐々にエリアを広げていき、日本全国の医療インフラを担う企業を目指していきます。
「医療を想い、社会に貢献する。」というミッションのもと、逼迫した医療現場の手助けができるよう引き続き尽力していきたいと思います。
Q.
また、西村様は3年後はどうなっていますか?
私は今年で営業6年目になりますが、
最近はプレイヤーだけではなく、リーダーとしてチーム全体をマネジメントする役割にも就いています。
3年後はマネジメントスキルに磨きをかけ、リーダーを育成するポジションに就くことを目標にしています。
より着実な営業職としてキャリアを紡がれるわけですね。
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
医療従事者と医療機関の架け橋
MRT様プロダクト紹介
医療従事者の転職サポートやアルバイト紹介のほか、遠隔診療や産業医、開業支援など、医療に関わる様々なサービスを提供されている企業様。
ミッションとして、「医療を想い、社会に貢献する。」を掲げており、医療業界と真摯に向き合っている企業様です。
あとがき
医師の転職というものは、実際に医療行為を行うわけではありません。しかし、医師も人である以上、働く環境によって実際に行われる医療行為の性質が大きく異なります。
医師と医療機関をつなぐ事により、実際の医療行為をしてなくても、患者を慮ることができるのだと取材をする中で考える機会になりました。
二田 誠
D2Frontierの代表。2000年代のWEB黎明期にライターデビュー。その後デザイン、サウンドエンジニアなど、幅広い職歴を持つ。
月間1億PVを超えるサイトのメインクリエイターとして活躍し、その後もWEB業界で長期間活動を続けている。
現在はWEBを中心に企業のマーケティング推進の貢献を続けている。